北海道のお土産を聞かれたとき、真っ先に名前が挙がるブランドがあります。
小樽発のチーズケーキ専門店「ルタオ」です。
有名すぎて逆に「どうせ観光地の定番でしょ」と思っていた人ほど、一口食べてから黙り込む。
そういうケーキです。
甘さでもなく、濃さでもなく、口の中で静かに溶けていく「あの感覚」が、ルタオを何十年も愛され続けるブランドにしています。
この記事では、ルタオのチーズケーキが何者なのかを、順番に整理してお伝えします。
小樽の石畳から生まれた、チーズケーキの哲学

北海道スイーツというジャンルは、競合が多い。
でもその中でルタオが特別なのは、「北海道らしさ」をおみやげ感ではなく、素材と技術で表現しているからだと思います。
ブランド名の「ルタオ(LeTAO)」は、フランス語で「小樽の親愛なる塔」を意味する言葉から作られた造語です。
1996年に北海道千歳市で創業し、1998年に小樽観光の中心地・メルヘン交差点に本店をオープン。

以来、「Nostalgic Modern(伝統と革新の融合)」というテーマを掲げ、北海道の豊かな素材と世界中から厳選した原材料を組み合わせたスイーツ作りを続けてきました。
観光地の賑わいの中に構えた白亜の洋館。
その2階のカフェから見える石畳の小樽の街並みと、目の前に運ばれてくるチーズケーキ。
そのシーンだけで、すでに非日常感は充分です。
「ドゥーブルフロマージュ」とは何か

ルタオの看板商品の名前を初めて見たとき、「ドゥーブルフロマージュ」って言いにくいな、と思った方は少なくないはずです(フランス語で「2つのチーズ」という意味です)。
でもこの名前、そのままケーキの構造を表していて、非常に正直です。
2層が生み出す「一体感」
| 層 | 種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 上層 | レアチーズ | イタリア・マスカルポーネ使用。なめらかでミルキー |
| 下層 | ベイクドチーズ | オーストラリア産クリームチーズ。コクと適度な酸味 |
上がレアチーズ、下がベイクドチーズ。
2種類のチーズを2層に重ね、その表面には北海道の雪をイメージしたふわふわのスポンジクラム(そぼろ)をまぶしてあります。

構造だけ聞くと「ふーん、2層ね」と思うかもしれません。
でも食べると、その印象は変わります。
上層と下層が口の中で同時に溶け出すとき、それぞれの個性を主張しながら最終的に一つの味として着地する。
その「まとまり方」が、他のチーズケーキとは明らかに違います。
SNSでの皆さんの口コミからも伝わってきますね。
ルタオはこれを「奇跡の口どけ」と表現していますが、大げさじゃありません。
言葉にしにくい「あの感覚」に、一番近い表現がこれです。
北海道の素材と、世界から連れてきた素材
「北海道のお菓子だから北海道素材だけ」ではないのが、ルタオの面白いところです。
レアチーズ層に使われているのは、イタリア・ロンバルディア地方のアンブロージ社製マスカルポーネ。
乳脂肪分が高く、繊細な甘みと極めてなめらかなテクスチャーが特徴のチーズです。
ベイクドチーズ層にはオーストラリア産のクリームチーズが使われ、コクと酸味のバランスを担っています。

そしてこれらをまとめ上げるのが、北海道産生乳から作られるルタオ特製の生クリームです。
殺菌温度と乳脂肪率を緻密に計算し、自然な風味とコクを引き出したもの。
これが全体の「ミルキーさ」の正体です。

北海道の土台の上に、世界最適の素材を乗せる。
地元愛と貪欲さが両立しているブランドです。
「冷凍ケーキ」の常識を変えた、3年越しの技術
ルタオを語るとき、素材と同じくらい重要なのが「冷凍技術」の話です。
かつて、ケーキを冷凍して遠方へ届けることは、どうしても「妥協の産物」でした。
解凍すると水が出たり、食感がモソモソしたり。
でもルタオはこれを「問題」として受け取り、3年をかけて原料配合と製法を根本から見直しました。
急速冷凍技術の導入により、できたての状態をそのまま閉じ込めることに成功しています。
この技術があるからこそ、全国どこでも「北海道で食べる味」が再現できます。

解凍状態で変わる、2つの楽しみ方
| 解凍時間 | 状態 | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| 約3〜4時間 | 半解凍 | シャリシャリのアイスケーキ感覚。夏におすすめ |
| 5〜8時間(冷蔵庫) | 完全解凍 | とろける口どけ。チーズの香りが最大限に開く |
完全解凍状態が、ルタオの本来の姿です。
冷蔵庫でじっくり5〜8時間。
急ぐ気持ちをこらえて待つ、その時間も含めて「ルタオ体験」だと思います。
ルタオのチーズケーキ、買う前に知っておきたいこと
そうはいっても、買う前に気になることはありますよね。
値段は?サイズは?食べ方は?
そんな疑問について、正直なところをお伝えします。
価格とサイズについて
ドゥーブルフロマージュの単品価格は税込2,268円。
直径約12cm、重さ約330グラムで、2〜4人でシェアするのにちょうど良いサイズです。
「小さくて割高」と感じる方もいますが、これはイタリア産マスカルポーネや北海道産生乳など、高品質な素材をたっぷり使っている結果です。量より質、という価値観のケーキです。
送料は全国一律1,100円(税込)。
税込10,000円以上で送料無料になるため、まとめ買いや食べ比べセット(約4,000円台〜)を活用するのが賢い選択です。
「まずい」という口コミの真相
ルタオのチーズケーキをネットで検索していると、稀に「ルタオのチーズケーキはまずい?」なんてタイトルの記事が出てきてビックリすることがあります。
でも、実際に美味しくないということではなくて、食べ方を失敗すると美味しくない場合があるといった感じの内容が多いです。
つまり、その多くは「解凍の失敗」が原因です。
不十分な解凍では味が薄く感じられ、常温での放置は結露を招いて水っぽくなります。
冷蔵庫で5〜8時間という基本を守れば、まずほぼ解決します。
でも、それも個人差があるので、ほとんどの場合は半解凍でも全然美味しい〜という声がほとんどです。
保存について
- 冷凍保存(-18℃以下)で賞味期限は約5〜6ヶ月
- 解凍開始後は冷蔵庫(10℃以下)で保存し、48時間以内に食べきること
- 再冷凍は品質と風味が劣化するため厳禁
こんな人に、こんなタイミングで贈りたい
ルタオのチーズケーキが特に喜ばれる場面を整理すると、こうなります。
ギフトとして送る場合
冷凍配送のため相手が好きなタイミングで食べられるのが強みです。
熨斗・メッセージカード・リボン対応も充実しており、誕生日・母の日・内祝いなど幅広いシーンに対応可能。
「北海道感があって上品」という安心感がギフトとしての強さです。
自分へのご褒美として買う場合
冷凍庫にストックしておけば、急に「今日ちょっといいもの食べたいな」という日に対応できます。
チーズケーキを冷凍庫に持っておける生活、想像以上に豊かです。
北海道旅行のお土産として持ち帰る場合
保冷剤のみで約6時間、有料保冷バッグ使用で約9時間が安全な持ち歩き時間の目安。
飛行機移動の際は機内持ち込みにして、水平を保って持ち歩くことが推奨されています。
ドゥーブルフロマージュだけじゃない、ルタオのラインナップ
ドゥーブルフロマージュがルタオの顔ではありますが、ラインナップはそこで終わりません。
ショコラドゥーブル

ベイクドチーズ層にカカオ66%のクーベルチュールチョコレートを練り込んだバージョン。
チョコ好きな方はこちらが刺さります
パフェ・ドゥ・フロマージュ

3種のチーズを凝縮し、余市産ナイアガラ葡萄ジュースを隠し味に使った濃厚仕様
季節限定品

春の「フレーズドゥーブル(北海道産苺)」、秋の「焼き芋ドゥーブル」、冬の「みかんドゥーブル」など、年間を通じて楽しみが変わります
また、小樽本店の2階カフェでは一度も冷凍されていない「生ドゥーブルフロマージュ」が食べられます。
通販品とは一線を画す、究極の柔らかさ。
北海道に来たときにだけ解放される、その限定感もルタオの魅力の一部です。

ペアリングには、ブラックコーヒーや無糖のアールグレイが定番。
旬のベリー類を添えると、フルーツの酸味が生クリームの甘みをきれいに引き立てます。
北海道に行かなくても、北海道が来る
ルタオが3年かけて完成させた冷凍技術の本質は、「距離をなくすこと」だったのかもしれません。
小樽の本店まで行かなくても、自宅にいながらあの口どけが楽しめます。
冷蔵庫でじっくり5〜8時間。
それだけで、イタリア産マスカルポーネの滑らかさ、北海道産生乳の豊かなミルク感、ベイクドとレアの2層が口の中で一体になる瞬間が再現されます。
「奇跡の口どけ」という言葉、最初は少し大げさに聞こえるかもしれません。
でも実際に食べてみると、その言葉の意味がすぐにわかります。
あのとろけるような滑らかさは、他のチーズケーキではなかなか味わえないものです。
一度体験した人がリピートし続ける理由も、食べた瞬間に納得できます。
北海道・小樽から届く、この小さなチーズケーキ。
冷凍庫にストックしておけば、特別な日にも、何でもない日の夜にも、いつでもあの贅沢な時間が待っています。
あまりの美味しさに「小樽に引っ越す!」なんて声もあがるくらい北海道を感じられる逸材ですよ。

